Naboer (2005)

naboer (2005)

オリジナルタイトル:Naboer

International English title:Next Door

監督:Pål Sletaune

上映時間:75 分

製作国:ノルウェー | デンマーク | スウェーデン

日本劇場未公開

予告編

あらすじ

恋人イングリッドと後味の悪い別れ方をしたヨーンは、ある日隣人のアンネに重いものを運ぶのを手伝ってほしい と部屋に招き入れられる。そこはアンネとキムの姉妹が生活する雑然とした部屋だった。ワインを勧められ姉妹と会話をするヨーンだったが、なぜかアンネとキ ムにヨーンとイングリッドの関係が筒抜けで、この姉妹にただならぬ雰囲気を感じ部屋をあとにする。

ひとくちコメント

  • サイコスリラー
  • ほとんど全編室内劇。
  • 妖しい姉妹
  • ロリータチックのキム。かつてのバネッサ・パラディ風。
  • 誘惑に負ける男。
  • 異世界の迷路のようなアパート内部。
  • サドマゾヒズム
  • 難解そうで意外にわかりやすい。
  • 激しすぎる暴力とセックス描写のため、ノルウェーでは Hotel St. Pauli (1988) 以来17年振りに一般映画として18歳未満鑑賞禁止のレイティングを受けたとのこと。

追記

ノルウェー公開時のメディアでの評判はすこぶるよかったようですが、北欧らしさがほとんど感じられないのが残念でした。それでもスリラー映画としては、謎を多く見せながらもラストで種明かしが完全になされるので、一般の観客でも十分楽しめると思います。
個人的に興味を引いたのは2点。1点目は小物で散らかった姉妹のアパートやキムの部屋。迷路のようなアパートの押しつぶされるような感覚を、狭い画面で見 せるのではなくスコープサイズで表現し、その広い画面いっぱいにおし込められた小物たちの散らかり具合などは見事でした。もう1点は「タデ食う虫も好き好 き」「十人十色」などにあたるノルウェー語の表現 “Da er vel folk litt forskjellige.” 勉強になりました。

関連記事、サイト、ブログ等

DVD情報

 

Smala Sussie (2003)

Smala Sussie (2003)

オリジナルタイトル:Smala Sussie

English title:Slim Susie

監督:Ulf Malmros

上映時間:97 分

製作国:スウェーデン

日本劇場未公開

予告編

あらすじ

ピザ・レストランで突然警察に取り押さえられたエリック。行方がわからなくなった妹スーシーを捜すために、エリックはストックホルムから生まれ故 郷に戻って来たというのだ。旧友や妹の親友などをたよりに妹を捜索したときの状況を警察に話し始めるエリックだったが、その内容は奇妙なものだった。

ひとくちコメント

  • コメディ/ミステリー
  • 一貫してドタバタコメディ
  • パステル調でカラフルな色彩の映像
  • ポップス、ロックなど音楽多数。ミュージック・クリップも手がける Ulf Malmros 監督の腕の見せ所。
  • テンポが早くて、ストーリーを追いかけるこちらもドタバタ。。
  • イカれた登場人物たち。
  • 明かされていく、兄の知らない妹の本当の姿。
  • 最後のロールが配給会社から届かず、パルプ・フィクション (1994) のエンディングを観客に口頭で説明する映画館主。これは監督の Ulf Malmros が若い頃に実際に経験したことらしい。その時の映画はE.T. (1982) とのこと。
  • 上記のパルプ・フィクション以外にも、ほかの映画からの引用多数。例をいくつか挙げておく。時計じかけのオレンジ (1971)/タクシードライバー (1976)/地獄の黙示録 (1979)/スカーフェイス (1983)/デカローグ (1989)/ユージュアル・サスペクツ (1995)などなど。。。
  • 舞台となっているエリックの生まれ故郷はスウェーデン西部のヴェルムランド地方(Värmland)。実際のロケ地はベンクトフォッシュ(Bengtsfors)らしい。〔グーグルマップ参照

追記

ミステリー調のストーリーであることを忘れてしまうぐらい、軽快なテンポのドタバタコメディ。コメディとは言ってもギャグの内容は相当お下品。音楽もポッ プだし、この手の映画は日本で多く作られているようなので意外にウケるんじゃないかと思いましたが、調べてみたら日本では劇場未公開でした。
私のスウェーデン語力では全くわかりませんが、聞いたところによると、映画の中の登場人物たちはこの地方のアクセントでスウェーデン語を話しているらしいので、その辺もスウェーデン人にとっては笑いのネタになっているのかもしれません。

DVD情報

 

Äideistä parhain (2005)

Äideistä parhain (2005)

オリジナルタイトル:Äideistä parhain

English title:Mother of Mine

監督:クラウス・ハロ Klaus Härö

上映時間:111 分

製作国:フィンランド | スウェーデン

日本劇場未公開

予告編

あらすじ

9歳のエーロはフィンランドで両親と幸せに暮らしていたが、ソ連との戦争が始まり、父親が戦場で亡くなってしまう。エーロは悲しみに暮れる母親キ ルスティを励ましながら暮らしていたが、戦火の危険にさらされて来たため、母と別れてスウェーデンへ疎開させられる。あるスウェーデンの農家に引き取られ たエーロだったが、フィンランドに帰り母と再び会うことを夢見ながら、言葉もまともに通じず文化も違う異国の地で生きていくことになる。

ひとくちコメント

  • 大戦時のフィンランド学童疎開に関するドラマ
  • 最初はわかりにくいが、過去と現在のシーンが交互に描かれる。
  • 現代のシーンがモノクロで、過去がカラー。
  • スウェーデンでは屋内では靴を脱ぐ
  • 陰鬱としたフィンランドの風景に対して、広々とした開放的な自然のスウェーデンの風景。
  • 二度の別れとそこからの立ち直り
  • エーロが引き取られた先は、スウェーデンのスコーネ地方。町の名前まではわからなかったが、ロケ地はスコーネ地方のイースタッド Ystad らしい。(グーグルマップ参照
  • 原作はジャーナリストでテレビの司会者などでも活躍中(らしい)の Heikki Hietamies の小説。彼自身が戦時中にスウェーデンのスコーネ地方に疎開した経験があるとのこと。

追記

日本では冬戦争や継続戦争のことについてはあまり知られていませんが、当時のフィンランドの学童疎開が現地では問題になっていたことなど、よほど詳しくない限りこのような映画で初めて知ることになるのでしょう。あこがれ美しく燃え (1995) などもそうですが、大戦時の北欧の状況や、大戦に関する問題意識を見る手がかりにもなると思います。

関連記事、サイト、ブログ等

DVD情報

 

Ads by Sitemix