ゼロ・トレランス (1999)

Noll tolerans (1999)

オリジナルタイトル:Noll tolerans

English title:Zero Tolerance

日本語タイトル:ゼロ・トレランス

監督:アンデルス・ニルション Anders Nilsson

上映時間:108 分

製作国:スウェーデン

日本劇場未公開

予告(ドイツ語吹き替え版)

あらすじ

すばらしい能力を持ちながらも仕事場では協調性に欠けている刑事ユーアンは、クリスマスの夜、宝石強盗を偶然目撃して犯人一味を追跡するものの、 通行人に犠牲者を出し、犯人の一人を取り逃がす。目撃者たちの証言によりレオ・ガウトが犯人として浮かび上がるが、目撃者たちは突然証言を翻し、ユーアンは逆にガウトの罠にはめられていく。

ひとくちコメント

  • 刑事もの。アクション。
  • 舞台はスウェーデン第2の都市イェーテボリ。冒頭から街の様子が映し出される。
  • 所々に見られるスウェーデンのインテリア。おしゃれ。
  • 北欧だけに女性の社会進出がかいま見られる。ちなみに警察署長から女性。
  • 意外に間抜けな主人公。失敗の連続。
  • それと同時に悪役のガウトにも間抜けな面が・・・
  • 派手なアクションはそれほど見られないが、人間ドラマの中にアクションが効果的にちりばめられる。
  • 劇中舞台となるアイスホッケーの試合は、スウェーデンのホッケーリーグ1部 Elitserien の Frölunda HC 対 AIK。フットボールだけでなくホッケーでも AIKサポーターが暴れる。
  • その後シリーズ化されたユーアン・ファルク・シリーズの第1弾。
  • 悪役レオ・ガウトを演じたペーター・アンデションは、ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 (2009) でも変態悪役ビュルマンを演じる。どこまで行ってもこの顔だと悪役なのか・・・

追記

個人的には意外にお気に入りのこのシリーズ。ベックやヴァランダーのように渋くはありませんが、ユーアンが特殊部隊員のようなスーパーマン振りを見せなが らも、なぜかいつも間抜けなことをしでかす・・・みたいなところが魅力でしょうか。それと同時に、北欧だけでなくヨーロッパの街のなかで繰り広げられる弱 い人間たちのドラマが見られたりして、なかなか面白い小作シリーズです。

その第1弾のこの作品。親子や男女など、人同士の関係が小さなテーマになってるのか、北欧の国で孤独に生きる人達が出てきます。主人公は過去の事件を引き ずって他人を受け入れないし、目撃者のアンデション親子にも夫(父親)の陰は見受けられません。さらにもう一人の目撃者のエドヴィンも孤独に生きる老人で あったりしますが、なぜか家族で楽しく生きている人間を描こうとすると中国人の家族になってしまうという、社会に生きるヨーロッパの現代人としてのイメー ジがあるのかもしれません。
この作品の中では悪の権化のように描かれるレオ・ガウトですが、10年後にユーアンに助けを乞うことになるとは、この時はだれも想像していなかったでしょう。。。

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DVD情報

   

Princess (2006)

Princess (2006)

オリジナルタイトル:Princess

監督:Anders Morgenthaler

上映時間:90 分

製作国:デンマーク/ドイツ

日本劇場未公開

予告編

YouTube Preview Image

あらすじ

ポルノスターである妹(それとも姉?)のクリスティーナが亡くなり、神父として働くアウグストは5歳になる彼女の娘のミアを引き取る。彼らの子供 時代に両親が事故で亡くなり、それ以後兄妹の2人で生きていたのだが、クリスティーナの恋人であるチャーリーが現れて、クリスティーナはしだいに生活が荒 れていき、2人は疎遠になっていた。猥雑な言葉を発しながらも母親を求める子供らしいミアの姿や、子供時代に撮影したビデオをみてクリスティーナの死をた だ悲しんでいたアウグストだったが、ミアへの虐待の痕をみて、彼らをそんな状況へ陥れたチャーリーとその仲間たちへの復讐を始める。

ひとくちコメント

Princess (2006)

  • テレビやウェブサイトなどでアニメーションを手がけているアンデルス・モルイェンタレル監督作品。写真家の荒木経惟がモデルと思われるアニメ短編「Araki: The Killing of a Japanese Photographer」(2003) も監督。
  • アニメ&実写。「キル・ビル」(2003) や 「下妻物語」(2004)のような実写映像の中にアニメシーンが挿入されるといったものの逆。アニメーション映画の中に実写映像がところどころ挿入される。
  • クリスティーナをポルノスターにして財を成した謎の存在であるチャーリー。彼は黒幕なのか? それとも?
  • ラストはほろりとさせられる。。
  • ファンタジーの中にセックス&ヴァイオレンス満載のアニメ。日本製アニメの欧米での受け取られ方が垣間みられる。
  • アクションシーンもなかなか。やたら強いアウグスト。特殊部隊にでもいたのだろうか・・・
  • 神への信仰。罪とは。。
  • 近親相姦&幼児愛への隠された志向

追記

欧米で一般的に上映される日本のアニメとは違って、暴力描写/性描写が直接的・・・というふうに、日本人ならとらえてしまいそうですが、西洋人にとっては たいしてかわらないものなのかもしれません。以前に聞いた話では、「北斗の拳」がヨーロッパに入ってきたときに、バイオレンスシーンにヨーロッパ人は驚愕 したらしいです。
ところどころ挿入される実写映像が、ファンタジックな世界と現実の世界の間の微妙な関係が感じられます。このような形で製作された意図については特に調べ ていませんが、こうすることで逆に子供たち(無垢な人間)の残虐性や人間の欲望がよりあらわになっているのかもしれません。

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