Blóðbönd (2006)

Blóðbönd (2006)

オリジナルタイトル:Blóðbönd

English Title:Thicker Than Water

監督:Árni Ásgeirsson

上映時間:90分

製作国:アイスランド | デンマーク | ドイツ

日本劇場未公開

予告編

http://www.dailymotion.com/video/xf4rw0

あらすじ

間もなく第2子が誕生する予定のペーテルとアスタの夫婦は、息子のオルンとともに幸せに暮らしていた。ある日、オルンがフットボールの練習中に突然倒れて病因に運び込まれる。原因は単なる貧血だったのだが、血液検査の結果を聞いたペーテルは愕然とする。オルンの血液型が、O型のペーテルとアスタの間に生まれるはずのないA型だったのだ。その時からペーテルの中にアスタに対する疑いが湧き始め、彼は家族と離れてホテルで暮らしていくことを選ぶ。

ひとくちコメント

  • Árni Ásgeirsson 監督の長編デビュー作
  • 幸せだった家族関係が崩れていく
  • アイスランド人もパーティ三昧?
  • 空港のカウンターでチケットの変更を断られ、対応する職員に怒りまくるアスタ。ヨーロッパの空港で何度も見た光景。
  • ホテルのエレベーターは日本人でいっぱい
  • チェルシー×マンチェスターUの結果について話すペーテルの妹の婚約者ボルクル。グジョンセンが得点したと喜ぶ。アイスランド人も自国の選手の活躍が気になるようだ。
  • ペーテルの秘書のアンナ。職場とプライベートの雰囲気がまるで違う。
  • あてもなくバスに乗って街を回るオルンと友達のインガ
  • 洗濯機の水漏れ。よくありそうな話。
  • 「人はなぜ結婚なんかするのだろうか」ボルクルのつぶやき

追記

内容だけ考えてみるとドロドロな話なんですが、映像は乾いた感じで音楽も少なく、映画は静かに進んでいきます。ペーテルは取り乱すでもなく頭の中でぐるぐると考えを巡らせて、まわりの人間を巻き込んでいきます。年少のオルンを含めて登場する男性たちはみな精神的に弱そうで、いつも女性に頭が上がらない感じです。ペーテルは妻のアスタにつきはなされると秘書のアンナのところへ駆け込み、アンナのところにいられなくなるとアスタの家へ向かうし、ボルクルは婚約者であるリリアの言うなり。ペーテルの息子のオルンは、女友達のインガについてバスに乗って街を回ります。こんな感じで、男の弱さがやたらと目につく1本でした。

この映画で問題となる血液型ですが、ヨーロッパでは興味を持っている人が少なく、私は自分の血液型を知っているヨーロッパ人をまだ見たことがありません。そういうものだからこそ、血液型に関する物語が生まれ易いということもあるのかもしれません。ちなみにO型の両親からA型の子供が生まれることはあるようなので、ペーテル一家のような問題に会わないように、下に参考のブログを上げておきます。

関連記事、サイト、ブログ等

Fatso (2008)

Fatso (2008)

オリジナルタイトル:Fatso

監督:Arild Fröhlich

製作国:ノルウェー

上映時間:90分

日本劇場未公開

予告編

あらすじ

デブっちょのリノは気になる女の子とろくに話すこともできず、スーパーで買い込んだ果物などを使って *** に励む毎日。唯一の親友であるフィリップとは、ビールを飲みながらバカ話をするしかない。女の子の姿を夢に追いながら、その気持ちを自ら描くマンガにぶつけながら悶々とした日々を送っていた。ある日リノの父親が、勝手にリノのアパートの開いている部屋を他人に貸したことを告げにくる。人には言えないような生活を送っているリノは、よけいな面倒がころがりこんだと落ち込むしかなかったが、そこに現れたのは若くて行動的なスウェーデン人の女の子のマリンだった。

ひとくちコメント

  • コメディ。おバカ映画。
  • ザ・クロス エクソシストの闇 (2009) にも出演しているヨセフィン・ユングマンが、マリンを演じる。アーン 鋼の騎士団 (2007) にも出ていたらしいのだが。。。さてどこだろ…
  • これまた勉強が足りないが、ノルウェー語とスウェーデン語の違いによる笑いがあるものと思われる。
  • ところどころ、リノが描いたマンガのアニメーションがはさまれる。内容はかなり下品。
  • 「男女が同じ家に長く住んでいると、、、そういう関係になる(フィリップ理論)」にわずかな期待をかけるリノ
  • 冷蔵庫で下着を冷やすマリン。チーズの匂いが染み付いたとその下着を臭わされるリノ。
  • リノのことはお構いなしに、アパートに男を連れ込むマリン
  • フレッシュライトをプレゼントするフィリップ
  • Fittmus!(綴りは自信なし) リノがマリンに浴びせかける罵倒語。意味がよく分からず。
  • パーティで居場所のないリノ
  • リノの父親を演じたのは、リノを演じた Nils Jørgen Kaalstad の実の父親らしい。
  • ラストシーンからエンディングクレジットのバックのショットはなかなか衝撃的

追記

恋愛経験のないオタクな男がかわいい女の子と行動するとどうなるか、、電車男 (2005) などと同じ系統のコメディだと思います。ただこちらの方はもっと直接的で、マリンと知り合う前からリノは女の子とのセックスを夢見て来ており、そこに西欧に典型的(ステレオタイプかもしれませんが…)な開放的な男女が絡んで来て、よりカオスなストーリー展開になっているんじゃないでしょうか。基本的には、ある世界に生きる人間と別の世界に生きる人達との摩擦が生み出す事件をストーリーにしたものなんでしょう。日本ではあまり馴染みのないもので、フラットシェアとかパーティとか西欧にはよく見られますが、リノのような人物がそんな世界で生きていくのはたいへんだと思います。

リノといっしょに住むことになるマリンですが、女性経験のないリノに対して扇情的な行動をとり、無邪気と言われればそれまでですが、リノでなくてもいらぬ妄想を抱いてしまうことでしょう。リノの方にもかなりの変態志向があり、人物設定が極端に思えるところがありますが、その辺からコメディが生まれてくるのかもしれません。ただやっぱりこれは、リノの世界に生きる人ではなく、普通の世界に生きている(と言われる)人間から見た、女性経験のない男性の世界を描いた映画なのだと思います。

DVD情報

オール・アバウト・アンナ (2005)

All About Anna (2005)

オリジナルタイトル:All About Anna

日本語タイトル:オール・アバウト・アンナ

監督:ジェシカ・ニールセン Jessica Nilsson

製作国:デンマーク

上映時間:91分

日本劇場未公開(DVD発売)

予告編

あらすじ

仕事の上でも充実している都会的な女性アンナは理想の男性ヨハンとつきあっていたのだが、彼が船で旅に出たまま音信不通になってしまった。しばらくは悲しみに暮れていたアンナだったが、恋に仕事に自分の人生を楽しむことを決意する。数年が経ち、理想には少し足りないものの新しい恋人も見つけ、住むところも変えてこれからの人生を謳歌しようとした矢先に、運送業者として働いているヨハンと再会する。

ひとくちコメント

  • エロティック・ラブロマンス
  • ラース・フォン・トリアーなどにより設立されたプロダクションである Zentropa がポルノのジャンルに進出し、女性向けのポルノ映画シリーズとして製作したもののひとつ。
  • デンマークのエロティック専門のポータルサイト Side6 が2007年にスカンジナビアのアダルト映画を対象におこなった、スカンジナビアン・アダルト大賞(Scandinavian Adult Award)の3部門で受賞。(ベスト・カップル・フィルム、男優賞、ベスト・セリング・スター)
  • ポルノとは言っても、よくあるラブロマンスものに、ちょっと長めのセックス・シーンが挟まる程度。リアルなセックス・シーンのあるセックス・アンド・ザ・シティ(2008) みたいな感じか…
  • 劇場公開用ではなく、元々DVDで発売された。初めて難聴者用の字幕がついたデンマークのポルノDVDだったとのこと。
  • 4部構成(ということみたい。あまり分ける意味は感じず)
  • フランスでのシーンで2、3語フランス語が出てくる以外は全編英語。国際市場狙い?
  • 常に音楽がなり続ける。ちょっとしつこい感じも。
  • リアリズムを追求するため(!? らしい…)、ストーリーの冒頭のセックス・シーンは、主演のグリ・バイが当時実際に住んでいたアパートで撮影が行われたとのこと。
  • 一般映画の俳優さんがほとんどだが、なぜかフランス人の女の子ゾフィだけは本職のポルノ女優が演じている
  • 主人公のアンナを演じるグリ・バイは、歌手としての活動も行っている。この映画によりセクシー女優として有名になる。

追記

現代の都会で働く活動的な女性とは恋人との性生活は切り離せないものだろうし、たしかに製作者側が言うように “セックス・シーンを取ってしまうとドラマが破綻する” ということもあるかもしれませんが、なり続ける音楽や多用される幻想シーンのためか、そこまでリアリズムを感じられず、本当にこの映画に Unsimulated sex (英語ではこう表現するらしい)が必要だったかどうかまではよくわかりません。60年代から70年代にかけて、この Unsimulated sex シーンのある一般映画が北欧ではたびたび製作されて来ているようですし、そこまで疑問に思う必要もないのかもしれませんが。。。
それよりも「女性向けのポルノ映画」というものが本当に存在するのかどうか、あるいは、存在するとしたらそれはどのように存在できるのか… その辺りがまだよくわかりません。長年放っておいてしまっているジェンダー/セクシャリティ関係の教科書をもう一度あたってみようと思います。

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