Kærlighed på film (2007)

Kærlighed på film (2007)

オリジナルタイトル:Kærlighed på film

English Title:Just Another Love Story

監督:オーレ・ボールネダル Ole Bornedal

上映時間:100 分

製作国:デンマーク

日本劇場未公開

予告編

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あらすじ

殺人事件の死体撮影を仕事とするカメラマンのヨナスは、特殊なのはその仕事だけで、妻と二人の子供を持つ一般的な夫であり父でもある。彼は郊外に新しいアパートを手に入れて平凡な生活を送っていたのだが、ある朝、一家を乗せた車が路上でえんこし、ヨナスの車をよけようとした一台が大事故を引き起こす。その車を運転していた女性ユリアは重傷を負い、担ぎ込まれた病院で意識不明となる。事故直後のミステリアスなユリアの顔が頭から離れないヨナスは、恋人だと偽りユリアの病室へ様子をうかがいにいこうとするが、病院に居合わせたユリアの家族に、ユリアの実の恋人らしきセバスチャンなる人物と間違われてしまう。じきに意識を取り戻したユリアだったが、視力を失い、セバスチャンの記憶も失っていたユリアの家族の強引な依頼もあり、ヨナスはセバスチャンになりすましたままユリアの世話をしていくことになる。

ひとくちコメント

  • サスペンス・スリラー
  • I Am Dina (2002) のあと5年を経て、オーレ・ボールネダル監督作品として久々に世に出たパラサイト X (2007) の2ヶ月後に公開された作品。
  • 主人公の仕事とプライベートのギャップ
  • コントラストの強い映像
  • 郊外の集合住宅
  • 事故のシーンの見せ方は、なかなか個性的
  • 「フィルム・ノワールは美人とミステリーで始まる」フランクの言葉
  • カンボジアを旅行するデンマーク人
  • ヨナスに白紙の小切手を渡すユリアの父親
  • 庶民の生活と金持ちの生活
  • ヨナスがユリアに話すセバスチャンとしての記憶
  • スーパー・マーケットで別れ話
  • 極めて普通:ユリアの父親によるセバスチャン(ヨナス)評

追記

普通の生活と刺激のある生活の対比。カメラマンとして世界を飛び回る夢を抱いていたヨナスは、仕事で死体毎日のように撮影していながらも、自分の生き方を普通の生活と考えているふしがあって何ともへんな男です。セバスチャンになりすましユリアにアジアでの思い出を話して聞かせますが、これは彼が実際に夢見ていたカメラマンとしての生活のようで、彼がこの映画の中でいちばん生き生きしている瞬間です。その後、映画の中程のユリアの担当医ベックマンの話の所から雰囲気が少し変わってきますが、やはり刺激のある生き方にはリスクがついて回るということなんじゃないでしょうか。

ユリアとセバスチャンの関係で腑に落ちないところがあったり、唐突にオルフェウスとエウリュディケーの話が出て来たり、個人的に疑問に思うところもいくつかあります。日本で公開された作品も少なくないアナス・ベアテルセン、レベッカ・ヘムセ、ニコライ・リー・コスが出演しているボールネダルのスリラー作品でも日本で公開されないというのは、やはりその辺がネックなんでしょうか。とりあえずは、ワイルドな役を演じるニコライ・リー・コスあたりは見所ですかね…

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DVD情報ほか

Täna öösel me ei maga (2004)

Täna öösel me ei maga (2004)

オリジナルタイトル:Täna öösel me ei maga

English title:Set Point

監督:Ilmar Taska

上映時間:90 分

製作国:エストニア

日本劇場未公開

公式サイト:Taska Film:: Täna öösel me ei maga [ee]

予告編

あらすじ

ある夜、一人の男がカフェの前で銃撃され殺される。そこに居合わせたのが、テニスコート管理のバイトをしている青年クリストファー、被害者の情婦 アリス、刑事の妻だが夫婦仲のうまく行っていないエヴェリンの3人と、その場から立ち去った怪しげな男二人。3人の目撃者から調書をとるエヴェリンの夫で あるハッリ警部だが、警部自身がこの殺人にかかわっている様子。その夜は街をあとにしたクリストファーとアリスだったが、2人は殺人現場にいた怪しい2人 に付け狙われる。

ひとくちコメント

Täna öösel me ei maga (2004)

  • サスペンス・ミステリー
  • フィンランドのスター俳優であるペーター・フランゼン主演
  • そしてエストニア人スーパーモデルのカルメン・カースがアリスを演じる
  • 一晩の出来事を追うストーリー。濡れた石畳に街灯が映る。
  • ブランド服(おそらく)を着た美人、高級車に高級アパート
  • 金魚の名前がロビンソンとはこれいかに・・・
  • 意外に間抜けな悪者たち
  • ロケ地はエストニアの首都タリンらしい

追記

特に難しいこともない、特に新しいものもないサスペンスもので、ところどころ見てるこっちが恥ずかしくなるようなシーンもありますが、タリンの街を見るこ とができて、エストニア語を聞けるというだけでも価値はある・・・のかな? とりあえず個人的にはカルメン・カースとペーター・フランゼンの競演を見られ るだけでも満足です。ソビエトからの分離独立後、エストニア映画の製作環境もだいぶ整ってきたのだろう、とこの映画を見て感じたのでした。
監督によれば、エストニア人もコメントにあげたような派手な服装や高級車にあこがれアメリカなどの西側先進諸国の暮らしを真似ているが、それが女性蔑視に 陥ることにつながっているのではないかとのことで、外国での上映を目指したこの映画の中でそれを描きたかったのかもしれません。

DVD情報

Kukkia ja sidontaa (2004)

Kukkia ja sidontaa (2004)

原題:Kukkia ja sidontaa

English Title:Flowers and Binding

監督:Janne Kuusi

上映時間:107 分

製作国:フィンランド

予告編

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あらすじ

小さな田舎街でソーセージ工場を経営するユルキは女に目がなく、あちこちに手を出しているが、街の住人もそのことを知っており、妻のギッタも嫌々 ながらそれを黙認している。一方ユルキの工場で働いているアリは妻と別れ家を出て、その目と鼻の先で新しい彼女と生活をはじめる。ある日自分の彼女にユルキが手を出そうとしていたことを知ったアリは、仕事仲間のオスモとユルキのところへ乗り込み、彼を打ちのめす。。。

ひとくちコメント

  • コメディ&ラブロマンス&サスペンス
  • いきなりソーセージ工場の豚の解体のシーンから始まって、映像がちょっとえげつなかったりするが、基本的にはコメディ調。
  • 小さい街の出来事ながらも、というより、小さい街だからこそ人間関係が複雑。それぞれの住人が心に一物持っている。
  • とかくこのような小さな街では、住人の間にどろどろとした情念が渦巻くものなのかもしれない。
  • 狭い世界で生きる人々の中では、外の世界を放浪してきた者が異質なものになる。
  • 結局、街の有力者には簡単に逆らえないということか・・・
  • 冒頭のソーセージ製造工程の映像は、見方によってはちょっと気持ち悪いが、なかなか興味深い。ソーセージってこんな風に作られるものだったのか。。
  • 現代の物語なのだが文明をあまり感じさせない。しかしここでも金銭に対する欲望はしっかりあるようだ。
  • 後半に行くほどサスペンス調になり緊張感を高める。

追記

奇麗な女の人やかっこいい男が出てくる訳でもなく、小さな街の奇妙な人間関係を描く前半部分を観ているうちは、ただの田舎の風景を描いたカントリー映画か とも思っていましたが、サスペンスタッチのラブロマンス映画でした。もっともハリウッドもののサスペンスとは、決着の付け方がかなり違いますが。。。

DVD情報

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